世界の食料問題

世界の食料問題

十分に食べられない人々が増え続ける一方で、たくさんの食べ物を海外からの輸入に頼る私たち日本人の食生活。その背景にはどんなつながりがあるのでしょうか。

再び高騰する食料価格

2007年から2008年にかけて起こった世界的な食料価格の高騰。家計に占める食費の割合が6~8割にもなるアフリカなどの開発途上国で、人々の生命をも脅かしました。それから間もない2010年7月から、国際市場での食料価格は8カ月連続で上昇。2011年2月には、史上最高値になりました。チュニジアやエジプトに始まり、中東やアフリカの国々に拡大した政治的な混乱の背景にも、食料価格の高騰があると言われています。

作ることも、食べることも脅かす気候変動

2010年の夏。日本では記録的な猛暑により農作物の不作が伝えられ、野菜や果物の値段が上がりました。世界各地でも干ばつや洪水などの自然災害が次々と起こり、ロシアやウクライナなどの農業大国が穀物の輸出を制限。国際的な食料価格に影響を与えました。また、雨水など自然に頼った農業で生計を立てている農家が多い開発途上国では、年々深刻さを増していく地球温暖化にともなう気候の変化によって、今までのような食料の生産が難しくなってきています。

今の、そしてこれからの食生活を考えよう

食料を輸入に頼る国のなかには、アフリカなどの海外の農地を買い占める動きも出てきています。このような海外での動きは、私たち日本人の食生活とも、無関係ではありません。日本では食料の約60%を海外からの輸入に頼る一方で、1年間に消費する9100万トンの食料のうち、1900万トンを捨てています。そのなかにはまだ食べられるはずの食べ物が500~900万トンも含まれています。私たちの豊かな食生活を支えている食料はどこからきているのか。そして、安全な食料をこれからどう確保していくのか。一度立ち止まって、考えてみませんか。

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